汁粉を知る子

なんか書きたいなんか書きたいと思ってたらhearthstone評価メモと化したブログ。

【Hearthstone】マーセナリーズ新規傭兵評価(パッチ24.4)【MercenariesPvP】

こんにちは。

 

3ヶ月ぶりにマーセナリーズの環境考察記事を書きたいと思います。

長らくサボっていましたが新環境なのでちょっと張り切って書きます

 

 

hearthstone.blizzard.com

 

なんといっても今回のパッチ24.4で新規傭兵が一気に14体も増えたというのが環境的に大きな変化をもたらしています。これで114体の傭兵が環境にいることになります。

 

新規傭兵のTier表

まずは新規の14体について、10/30時点の(主観的)評価を4段階でまとめていきます。

 

S Tier上位の編成に殆ど採用される傭兵で、メタを決定的に変えた傭兵

A Tier上位の編成に採用されることが多く、対策が必要になる傭兵

B Tier上位ではないが、特定の編成に刺さるポテンシャルを持った傭兵

C キツイ!誰か助けて!

 

一体ずつ見ていきましょう。箇条書きで雑多に書き連ねているので読みにくかったらごめんね

 

Sランク傭兵の解説

ドガ

・新規傭兵で最強の傭兵。使えば使うほどなんなんだこいつは…となるレベル

・装備2を用いることで初手から速度5で全体足止めが使えるように。これによってネファリアンを始めとした鈍足アタッカーの評価が大幅に下がった。

・装備1を持たせて毎ターン+5/+12をバフする動きも単純に強力で、こいつとネムシーの影響でトークン編成やバフ編成の立ち位置が相対的に上がる形となっている。

 

・また、ただでさえ強いのに、変身態となることで非常に強力な技を使用できるように。3Tまでにカドガ―を処理しないと単体でゴリ押しされることもしばしば。

 ・装備2を持たせて1Tブリザード→2T暖炉の火と動くことで変身。

 ・装備1を持たせて1T暖炉の火→2T魔力の奔流と動くことで変身。

 

・6体でシナジーを形成する編成以外はとりあえず採用されるレベル。カドガ―入りの編成はカドガ―という勝ち筋が追加されるので助かるんですね~

 

・困ったらこいつとネムシーを育成しましょう。絶対損はしません

 

ネムシー・ネクロフィズル

・実装2週目からその強さが周知され始めた、ボギーを召喚し続けるサモナー系傭兵。ボギー爆誕でダメージを出しながらボギーを毎ターン召喚できるのだが、このボギーが毎ターン出して良い性能ではない壊れ性能である。

 

・まずボギーの10/25というスタッツが傭兵一体で処理できるラインを超えている。高火力でおなじみのヴァリーラですら瞬間火力23打点であり、バフがない編成は処理に手間取ってしまう

・更に装備1を持たせることで「両隣のキャラクターの受けるダメージが7減る」ことができる。つまりボギーをガン無視してネムシーを直接倒しに行ったり、AoEで巻き込むといった安易な動きが非常に困難である。ブワンサムディで雄たけびを使い回すとより凶悪な砦を築くことができる。

 

・ちなみにネムシーはンゾスに非常に弱く、毎ターン生成したボギーをンゾスに寝取られることになる。脳が壊れちゃ~う

 

・相性が良い編成はグッドスタッフ、トークン編成、自然編成など。

・ブワンサムディと合わせることでボギーを複数回召喚し、コンボ編成のサポートを行うという運用もされるようになっている。

 

Aランク傭兵の解説

テス・グレイメイン

・泥棒系護衛フィニッシャー。相手の技を盗んでインチキしつつ「私になにができるか」でバリュー勝ちする。本家スタンダードと同様にロングゲームに強いデザインになっている

・対戦中に12種類の技を使うことで、自身が使用した技を5つランダムで使用することができる。強力なAoEを5つ使うことができれば使った瞬間に勝ち、といった展開が作れる。ちなみにこの「私に何ができるか」は速度10だが、条件を満たせば毎ターン使用可能な点も優秀である。

・条件が未達成の状況でも「プリンセス・パワー」で相手の技を発見して使用できるので、かなり高確率で強力な技を盗める点も侮れない。

 

・12種類は技が3つしかない傭兵6体だとヘビーなように見えるが、①ブリンクフォックスが相手の技を盗んでくれる②ゲンやカドガ―といったヒューマンシナジー勢が実質技を6つ持っている③生成したトークンの技もカウントされるといったシナジーがあるため、編成をテスに寄せてしまえば比較的簡単に達成できる。

・逆に、アグロ編成にカドガ―が早期に倒されてしまうと複数技を使用することができなくなるため、フィニッシャーとしてはやや不十分な性能になってしまうという欠点もある。編成レベルで早い編成に弱くなりがちなのでそこをどう補うかが重要である

 

・相性が良い傭兵は、魔力編成(メディヴやブリンクフォックスが技をかさ増ししてくれる)、カドガ―とゲン(1人で沢山技を使う)、AoE持ち(テスの技のバリューを高める)など。

 

イセラ

・新規傭兵唯一のドラゴン傭兵。シネストラとケーアンを足して1.5で割ったみたいな性能をしている。

 

・「緑竜の息吹」は技として微妙な性能だが、「エメラルドドリーム」から出てくる20点AoEと、「エメラルドオラクル」から味方の速度を(5)早くする動きを繰り返すだけで単純に強力。

・強力な技がクールダウン持ちなため、編成のフィニッシャーとして採用されがち。

 

・全ての技が自然系統のため、自然系統のフィニッシャー(ティランダ、ベイン)と相性が良い。特にベインイセラはとりあえずフィニッシャーとして採用できる程度のパワーを持っている。ティランダ+イセラで術師に80打点を出す動きは術師の多い環境に非常にマッチしている。

 

・ドラゴン編成は全体的に速度が遅いため、現時点では環境にいない模様。皆で開拓しよう!

 

メディヴ

・魔力シナジーを持つ初めての護衛。挑発バーストトークン生成と器用に動ける傭兵。

 

・装備1「不安定なルーン」によって、毎ターン最初に使われる能力を(敵味方問わず)打ち消すという唯一無二の打ち消し性能を持っている。

・例えば、前環境で猛威を振るっていたトライゴアの「反発」を打ち消して相手のアグロ編成のバーストを防いだり、ヴァリーラのコンボ起動要因を阻害して隠れ身を阻止したりできる。

・実際に前環境のメタとして機能し、影編成やトライゴアヴァリーラといったトップメタを引きずり下ろすことに成功し、現在は中速環境になっているように見える。

 

・不安定なルーンを破壊すれば無視できる存在…かと思いきや、生成されるカラストークンが10/20:呪文耐性+10と地味に耐久性が高く、AoEで巻き込んで倒せないラインの耐久性を持っている。また、魔力系統の技を使う度に雪だるま式に打点を高めてくるため、メディヴ完全放置が負け筋になりかねないという塩梅ではあることは覚えておきたい。

 

・また、装備3「アティシュの杖」を用いて術師をバフ(+5/+10)し、カドガ―エリーズなどバフした状態で術師アタッカー+マエストラのバースト打点を狙う編成も散見される。

 

・最も相性の良い傭兵はブリンクフォックス。1ターン目に60点以上のバーストを狙える単体攻撃の高さは環境トップクラスの性能である。装備1の場合はたいていメディヴブリンクフォックスカドガ―の並びになっている印象。

 

ブワンサムディ

・ヴドゥ祭からまさかの参戦。ヴーンフックタスクに続いて3体目の傭兵。

・多彩な取引やポケモンでいうところの道連れを持っており、常に相手に読み合いを強制できる面倒くさいトリッキーな傭兵である。

・「抗えない取引」から選択できる「恐怖の取引」で全傭兵をお互いのベンチに回収することが出来るため、クールダウン持ちの浪漫コンボ3体を同時展開して勝負を決めに行くことができる。

 

①例えば、コーネリアス/スマイト/パッチーズと展開し、スマイトの潮騒による反撃ダメージを無限回(無限ではない)使用することも可能である

www.twitch.tv

 

②例えば、ヴァリーラ/ティランダ(装備3:荒野のバンド)/エリーズ(装備3「猿の手」)と展開し、1ターンでクエストを2段階進めたうえで(エリーズの被弾を抑えたうえで)黄金のサルの召喚を早めることも可能である

www.twitch.tv

 

・特に後者のコンボは、エリーズを落とすなりしないと黄金のサルが高速で召喚され、試合が終わりかねない凶悪なコンボであるので意識しておきたい。

 

・相性の良い傭兵はネムシー、ヴァリーラなど。コンボ編成と相性が良いので、相手に初手ブワンサムディがいたら相手が何のコンボを使うかを想定しておくこと。

・また、装備3のトロルシナジーが影編成(ヴォルジンカザカス)と相性が良いことから、影編成に採用される等の動向も散見される。今後の開拓にも注目していきたい

 

Bランク傭兵の解説

ゲン・グレイメイン

・護衛と戦士を切り替えて戦うことができる稀有な傭兵。

・主にテス編成に用いられ、テスのバリューを高めるためにトークンを生成しながら戦士形態で攻撃する。装備1を用いて攻撃18の戦士として運用される印象

 

・実はヒューマンであるカドガ―のバフ等と相互に相性が良い。カドガ―(装備1)と合わせると速度2で戦士の23打点が出せるので現環境に合っていると言えなくもない。

・一方で、どちらの形態も単体攻撃しかできず、護衛の打点が固定ダメージとバフと相性が良くないため、火力不足と感じるシチュエーションがどうしても多い

 

マルシェザール

・メタ傭兵としての存在感が強い悪魔傭兵。キーラクイーンのポーズを取るなど、かなりノリノリである

 

・特定の役割に対するデバフが特徴的で、装備2を用いた護衛/術師の永続デバフ、技2の戦士永続デバフが強力である。前環境で環境最上位だったヴォルジンカザカスヤシャラージュを初手即詰みまで持ち込める等、デバフは決まれば文句なしに強いと目されていた。

 

・一方で、スタッツを増やして殴るタイプの編成は環境に多いカドガ―やティランダエリーズといった足止めによって大きく行動を制限されてしまうため、役割対象がそもそも環境にいないのが現状である。

 

・あとメタ対象であるトライゴアは毎ターンバフを重ねていくので、結局2,3ターン経つと反発ダメージが洒落にならない量になる。出したら即メタれるというほどでもない。

・他にも単体の火力が低く放置されやすいという弱点ももってはいるが、今後の環境次第では活躍が期待できるかもしれないということでBランクとしている。

 

Cランク傭兵の解説

コラック

・最大体力が55(カンストで60)と歴代最小の体力を持っているが、その代わりに断末魔でトークンを身代わりにして復活するという粘り強さを持っている

 

・ただ、復活時の最大体力が身代わりにしたトークンのその時点での体力でしかないので、トークンを育成していないと体力20の低火力傭兵に枠を取られてしまい実質2vs3で戦うことがしばしば起きる。粘り強さが仇となるシーンもそれなりに多い

 

・カザカスと相性が良く、カザカスが6/6ゴーレムを3体生成することで1ターンで体力+68(装備2前提)を付与できるという単体の体力バフとしては異例の効果を持っている

・ただカザカスは放置されづらい傭兵であるため、メイン火力である「血の激怒」で十分なバーストを出すのに必要な体力を担保しづらいのも使いづらさに拍車をかける形となっている。

 

二―エル・ファイアブレード

・毎ターン終了時にフェルダメージをばら撒くインプを召喚しながら戦うサモナー系傭兵。インプは装備1だと5/30スタッツになり、単体の体力としてはトップクラスである

 

・技3「インプァクト」が強力で、インプのスタッツ+10ダメージを3回ばら撒くというフィニッシャー級の能力を持っている。インプを放置すると45点*3ダメージ出せるってワケ

・ただ非常に残念なことに、10/29時点でインプァクトには致命的なバグがあり、現状だとダメージを1回しか与えない。実質火力が1/3になっている

 

・他にも、技2のポータルの効果が二―エルが生き残っていないと発動しない(これは仕様)など、ロマンはあるがイマイチ取り回しづらい効果となっている。せめてバグは直してあげて…

 

アーキモンド

・フェル系統の悪魔。フェルダメージを追加しつつ速度バフもできるフェル版ジェネリックヴォルジン。

 

・フェル系統はデザイン上、盤面に残るターンが長いほどフェルダメージを蓄積して強くなるのだが、フェルダメージ要員(グルダン等)が早期に処理されると急に火力が落ちる点が明確に弱点であり、フェル系統の傭兵が少ないため処理順が明確になりやすいという大きなデメリットも持っている。実際仕方なしにフェル系統の戦士枠にレディ・ヴァッシュを入れていることもある。

・もうちょっとフェル系統のまともな戦士が増えたら変わるとは思う…ラソーリアン君、リワークされてみないか?

 

アランナ・スターシーカー

・装備1でフェル/魔力/自然ダメージを獲得し、雄たけびを使い回すことでアドバンテージを獲得するエリーズの妹。一方姉は3ターン目に呪文ダメージ+60とかしてくる

 

・速度6で攻撃する効果はカドガ―やティランダエリーズに対して意味をなさないため腐りやすいという弱点がある。姉が偉大すぎたんやね…

 

・ちょっとアランナについて語れることがない…話すことがあらんなってかw

 

ガローナ・ハーフオーケン

・自身の役割を護衛・戦士・術師と切り替えながら戦うオーク。

 

・初手から攻撃+戦士で26打点は強力に見えるが、速度8で攻撃する効果は足止めをくらいやすく、鈍足で攻撃するという行為自体があまり強くないのが現状。

 

・また、技3「同一人物」の発見プールがオーク/ドラナイとハズレプールが広すぎるため、発見がハズレだと実質攻撃手段が技1のみになりかねないという弱点もある(マーセナリーズの発見は、一度使用するまで同じ選択肢が並ぶようになっている)

 

・一応装備1でターン終了時にベンチに戻るため、こういった傭兵特有の盤面でやることがなくて腐りやすいといった状況になりづらい点は唯一無二なので、だれか救ってやってください

 

マーロック・ホームズ

・速度5より遅い攻撃は足止めがキツイって言ってるだろ!いい加減にしろ!

・なにもかもカドガ―といかいう上半身裸でベーコンを焼くおっさんが悪い、乳首に油飛んで悶絶しててほしい

 

・装備2で補充できるので速度3で聖なる盾を貼ったり、最初に(または最後に)行動した傭兵に追加ダメージを与えたりとそれなりにできることは多い。

・ただマーロック編成のエースたるマークアイが速度5、その他のマーロックアタッカーも速度5なので、本当に足止めがキツイ。

 

終わりに

以上14体の傭兵の解説が終わりました。

ドガネムシーメディヴの3体が前環境の影一強環境を変化させた点は非常に好印象ですが、ややカドガネムシーが強すぎるかもしれないという状況です。

とはいえ、編成を組む側としてはオプションとなる傭兵が豊富に揃いつつあり、プレイヤーの構築力や練度が重要となっている面白い環境になりつつあるという側面もあります。

 

環境はゆっくりと変わりつつあるので、↓のリンクのDiscordサーバーに足を運んで現在のトレンドなどの情報を収集するのも良いと思います(露骨な宣伝)

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